今、y を任意の実数として、y の関数 を
で定義します。このとき
は有限の値に収束します。なぜならば
だから。そこでこの値を仮に a としておけば
もわかります。また
なので、この関数は y に関して単調増加です。従ってこれは から への全単射であり、その逆写像が定義できます。これを としておきます。
今、 に対して、 を満たす は に対して一意に定まります。そして積分の平均値の定理により
を満たす (ただし は と の間の実数)が存在しますから、関数 は任意の で連続、従って逆関数の定理により、 は 級の関数になります。
同様に、整数 n に対して
とおくと、これは から への全単射であり、同じように 級の逆関数 が定義できます。ここで に対して
ですから
となり、容易に が示されます。従って、 なる実数 x に対して、周期が 2a の関数 を定義することができ、
がわかります。この を と定義します。(続く)