今回は後々使う事実からまず証明していきます。
定理
を の元とするとき
(証明)
右から左に関しては から
なので成り立つ.
左から右を示すため命題 として
を用意し, まずこれを示す.
は真である. が成り立つと仮定する. このとき であり, として をとればよいから も成り立つ.
さて とし,
とおく. であるから なので . が整列集合であることはすでに示したので が存在する. これを とおく.
このとき であるが ならば となり, と合わせて であるから成り立つ. ならば だから, 先に示した命題により を満たす が存在する. だから なので
となり . (終)
この定理と、自然数の大小に関して
のうちのどれか一つだけが成り立つことを合わせると、任意の二つの自然数 について
のどれか一つだけが成り立つことがわかります。(続く)