客の平均到着率を とします。このとき、時刻 の間に到着する客の数は期待値 のある分布に従っているはずです。今仮に、それがポアソン分布であるとしましょう。その確率密度関数は
… (*)
です。最後の客が到着した時点から起算して、次の客が到着するまでの時刻を表す確率変数を とするとき、時刻 の間に客が来ない確率 は (*) で の場合ですから
が成り立ちます。すると の分布関数は
なので、これを微分して確率密度関数は
となり、 は指数分布に従うことが分かります。
以上は客の立場から考察してきましたが、逆に窓口のサービスについても同じことが言えます。つまり、客一人当たりのサービス時間が指数分布に従うことは、サービスがランダムであることを示しています。なお、このときはパラメータとして の代わりに を使うのが慣例となっています。