これからしばらくは待ち行列理論にお付き合いいただきます。とりあえず独特の用語が多いので、最初に用語の定義だけしておきます。
平均到着間隔と平均到着率
客の到着間隔を確率変数と見たとき、その従う分布を到着分布と言い、その期待値を平均到着間隔と言います。また、平均到着間隔の逆数を平均到着率と言い、これを一般的には で表します。
平均サービス時間と平均サービス率
逆に窓口の側から見たとき、そのサービス時間を確率変数としてみた時の、それが従う分布をサービス分布と言い、その期待値を平均サービス時間と言います。また、その逆数を平均サービス率と言い、これを一般的には で表します。
待ち行列の長さ、系の長さ
サービスを受けるのを待っている(つまり、まだサービスを受けていない)客の数の平均を待ち行列の長さと言い、 で表します。これに、今現在サービスを受けている客の人数を加えたものを系の長さと言い、 で表します。
列待ち時間、系待ち時間
客が行列に並び始めてから、サービスを受け始めるまでの時間の平均を列待ち時間と言い、 で表します。また、並び始めてからサービスを受け終わるまでの時間を系待ち時間と言い、 で表します。