A を可換環とし、M を A 加群、 を有向集合、 を M の部分 A 加群の族で が成り立っているものとする。このとき の基本近傍形を にとることで M が位相群となることは前回示したが、ここで ならば、自然な群準同型
が存在するから、A 加群の射影系
が存在する。その射影的極限 を M の完備化といい、 と表す。位相は以下のようにして導入する。
各 は離散空間である。その直積空間 の部分集合
に部分空間としての位相を入れる。このとき、自然な写像 は連続で、 は で稠密である。 が同型であるとき M は完備 であるという。