を集合、 を自然数とするとき、集合 を次のように定義します。
ちなみに の同一視は から への写像 について、 は によって決定されるため、この両者を同一視することによって決めます。こうすると、たとえば となります。 のとき、自然に とみなすことができます。
と定義します。
さて、 を半群とするとき から への写像 で、次の条件を満たすものが一意に存在することを示します。
この証明には、以前紹介した帰納定理の手法が使えます。実際 を の部分集合で、 を
- 任意の に対して
- の元 が に属せば、任意の に対して も に属する
として定義します。明らかに なので です。したがって とおけば、帰納定理の証明の要領で が から への写像となることが示せます。こうして決まった写像 に対して、 と表します。また、 を とも書きます。特に のとき、 または と書き、 のとき または と書きます。