2010-11-18 自然数から整数へ、そして有理数へ(その 1) 数学・基礎論 以前、集合論の公理系を用いて自然数の集合 を定義し、その上に加法と乗法という算法を定義しました(べき乗も定義しましたが、今回は特に使いません)。今回は、それを拡張して整数と有理数を構成してみます。 代数系 を集合とし、 を の部分集合とします(つまり は から への写像の集まりです)。このとき を代数系と言います。 は台集合、 は算法族と言います。特に のとき、 を単に と書き、これを を台集合とする 系と言います。既に知っているように は代数系です。 をこの代数系の台集合と見るとき、特に と書きます。特に を と表します。