2008-12-12 Noether 的付値環が DVR となることの証明(その 2) 数学・代数 Artin-Rees の補題(続き) に対する の係数比較。各 において とおいて の係数に着目すると となるが、ここで により であるから、この係数は に属する。以上で証明が終わった。 Krull の共通部分定理 R のイデアル I ,J があって、J は有限生成であるとする。このとき、IJ = J ならば NAK の補題により を満たす があることに注意する。次に、R を Noether として、そのイデアル I に対して とおく。Artin-Rees の補題により、正整数 k が存在して であるが、左辺は の定義から に一致する。したがって であり、特に 。したがって である。逆に に対して となる が存在すれば、任意の正整数 に対して であるから 。よって がわかる。