今回は、圏論をちょっとお休みして、Riemann の zeta 関数のお話をしたいと思います。Riemann の zeta 関数とは
で定義され、これは と表すとき、 で収束し、正則関数となります。
と素数の関係
p を素数とします。我々は のとき
という級数展開が出来ることを知っている*1わけですが、ここに を代入すると
なので
という式を得ることが出来ます。これと素因数分解の一意性を用いると、
(ただし、p は全ての素数を動く)
という無限積での表現を得ることが出来ます。
ときに、
は に発散しますが、このことから
で、 のとき が成り立つので
が成り立ちます。このことから
すなわち、素数の逆数和が無限大に発散することが示せます。
この他にも、 と素数には様々な、しかも密接な関係があるのですが、今回は深入りしないことにします。
*1:知らない人は勉強してね !