コンパクト化された数直線

数直線 \mathbb{R}=(-\infty,\infty) に対して、次のようにして新しい「数直線」を作ることが出来ます。

  • \infty の基本近傍系を \{x\in\mathbb{R}|x>R\}\cup\{\infty\} (ただし R>0)と定める
  • -\infty の基本近傍系を \{x\in\mathbb{R}|x<-R\}\cup\{-\infty\} (ただし R>0)と定める

このようにすると、(-\infty,\infty)\infty-\infty を付け加えた新しい位相空間が出来ます。これを [-\infty,\infty] と表します。
この新しい「数直線」のいいところは、元の数直線の性質を保ちながら、全体としてコンパクトになっているということです。測度論などでは、可測関数の値として \pm\infty を取ることを許す場合が多いので、この新しい「数直線」を用いて
f:S\to[-\infty,\infty]
などと表したりします。