ε - δ 論法(その 10)

複素数列について

これまで、数列は実数列として考えてきましたが、複素数\{z_n\} に対しても同じように収束・発散の定義ができます。ただし、発散の定義は若干の修正が必要で

任意の R>0 に対して自然数 N が存在して
n\geq N\Rightarrow|z_n|>R
が成り立つ

と置き換えます(複素数には正負の概念がないため)。

Cauchy 列の概念も実数列と同じように定義ができて、複素数列も Cauchy 列ならば収束することが知られています。