さて、以前に紹介した
について、この数列が 0 にも 1 にも収束しないことは、簡単に見て取ることができます。実際 を満たす が無限個()存在するので 0 には収束しませんし、同じく となる も無限個()存在するので 1 にも収束しません。
しかしながら、これだけでは、この数列がいかなる値にも収束しないことの証明にはなりません。もしかしたら、すぐにはわからないだけで、何かの値に収束するかもしれないからです。そこで、一つの重要な定理が必要になります。まず、準備として、数列の部分列について定義しておきましょう。