2007-11-26 Lebesgue - Stieltjes 測度と Radon - Nikodym 微分(その 5) 数学・解析 前回の続きですが、また補題を用意します。 補題(証明略) において が を満たしているならば、任意の に対して *1 さらに、 が有界可測で、開集合 で連続ならば、 に含まれる任意のコンパクト集合上で は に一様収束する。 (実際には関数列 でなく、あるパラメータに従う関数族 でも良い) この補題で とおくと が任意の に対して成り立つことになります。もう少し書き換えると となります。このとき、適当な部分列 を取れば (a.a.) が成り立つ*2ので が存在すれば、それは に一致することが分かります。 *1:一般に関数列 に対して が成り立つとき、 は に 乗平均収束すると言います。 *2:自明ではありません。平均収束するならば漸近収束することと、漸近収束すれば適当な部分列がほとんどいたるところ収束することを示さないといけませんが、証明は煩雑になるので略します。