前回の続きです。
とおきます。このとき で
が成り立ちます。ところで に対して
が成り立つので、任意の に対して
… (*)
が成り立ちます。そこで、関数解析学でよく知られるように、任意の に対して、台(support)がコンパクトな連続関数*2 で
を満たすものが存在します。 とおくと、微積分学の基本定理から が成り立つことに注意して
を得ることが出来ます。(*) は に対しても同じように成り立ちますので
です。 は任意でしたから、このことから
を得ます。ここで改めて が任意だったことを思い出せば (a.e.) が得られます。
次回は、 なる 、すなわち が存在する に対して
を証明します。