まず、次の補題を認めることにします。
これを認めたうえで、前回の定理を証明しましょう。
を絶対連続関数とすると、 によって定義される Lebesgue - Stieltjes 測度 は Lebesgue 測度に関して絶対連続。従って、ある可積分関数 があって、任意の有限区間 に対して、 を 上の測度と見たとき、 に含まれる任意の Borel 集合 に対して
となる。
… (1)
とおくと、 は の Borel 集合だから
… (2)
である。補題 1 により はほとんどいたるところ微分可能だから、 もほとんどいたるところ微分可能で
(a.e.)
が成り立つ。従って (1) , (2) より定理が示される。