2007-11-18 Lebesgue - Stieltjes 測度と Radon - Nikodym 微分(その 1) 数学・解析 まず、これまでに確認したことをおさらいします。 測度 に関して絶対連続な実測度(または 有限な正測度)は、ある可測関数の積分の形に書ける 区間 上の絶対連続関数は有界変動関数であり、その Lebesgue - Stieltjes 測度は Lebesgue 測度に関して絶対連続である これらのことから 絶対連続関数は、ある Borel 可測関数の不定積分の形に書ける ことが分かったわけですが、今回は、その最終形として 定理 上の絶対連続関数 はほとんどいたるところ微分可能であり、かつその導関数 は局所可積分で が成り立つ。 ことを証明します。そのためにはいろいろと準備が必要なのですが、今回は、必要に応じて証明を遡る形で示して行きたいと思います。