有限集合の要素の個数と自然数の演算
さて、 が有限集合で、 であるとき、実は以下のことが成り立つことが示されます。
- 、等号は のとき成り立つ。
証明は、いずれも後で紹介する参考書に略解が載っていますので、そちらを参考にしてください。かくして、自然数の演算と集合の要素の個数との整合性が確かめられます。
自然数の演算は二項演算である
一般に を集合とするとき が成り立ちます。我々は、与えられた に対して和 と積 を定義しました。これは から への写像を与えたことと同じです。従って、 により、結局我々は
- 和
- 積
という(可換な)二項演算を定義したのと同じことをやったことになります。
最後に
今回の連載に当たって参考にした書籍を紹介します。省略した事項など、詳しいことはこちらの書籍を参考にしてください。
- 作者: 彌永昌吉,彌永健一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/09/25
- メディア: 単行本
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