の整数論
により、 の整数は
,
の形をしています。 とおくと
とかけるので、*1とおけば、 の整数環は
と表すことが出来ます。
さて、
故、 は単数ですが、実は の単数は、全て (n は整数)の形であることが分かります。
まず、 なる単数 が存在しないことを示します。
とおきます。 で なので です。故に
です。また、仮定により なので、辺辺加えて
が成り立ちます。b は有理整数なので b = 1、従って となりますが
となって、a は有理整数ですからこれは矛盾です。従って は 1 より大きい最小の単数です。
次に、 を任意の単数とします。 ならば
([・] はGauss 記号)
とおけば です。単数の性質から も単数ですが、 ならば
となって矛盾します。従って となります。 ならば に対して同じことをすれば なる整数 n が存在するので となり、証明が終わります。
このように には無限に単数が存在することが分かります。
*1:1 の虚 3 乗根と混同しないように。