しばらく代数の話題が続いたので、ここで幾何の話題をお送りします。
今、三次元球面 を
とおいて の部分多様体とみなすことにします。
一方で に
s.t.
によって同値関係を入れ、これによって作られる商集合 を と表し、複素射影直線*1と言います。また、 を含む同値類を と表します。
今、 から への写像 を によって定義すると、 は連続写像になります。
ところで、良く知られているように ですから、このことによって から への自明でない(つまり、像が一点ではない)連続写像が得られたことになります。この事実を反映して、 の 3 次のホモトピー群は になります。一方で、 は 2 次元多様体なので、3 次以上のホモロジー群は自明です。ちょっと不思議ですね。