リード・ソロモンコードと誤りの訂正
さて、リード・ソロモンコード において 番目が だけ変化したとします。つまり、 ビット目に誤りが集中した場合です。このときは
となるので
として と を求めることができるので、誤りの訂正ができます。
次に リード・ソロモンコード において 番目が 、 番目が だけ変化したとします。このときは
となります。 とおき
とおきます。
まず最初に と を求めます。
… (*)
(*) の第 1 式の両辺に を、第 2 式の両辺に を掛けて加えると
すなわち
を得ます。
同様に、(*) の第 1 式の両辺に を、第 2 式の両辺に を掛けて加えることで
を得ます。これによって と に関する連立方程式を得るので、 と が求まり、さらに二次方程式
を解いて と が得られます。
と が得られたら
が と の連立方程式になるので、 と も求まり、誤りを訂正できることになります。
午後の部で、二つの実例を元にして実際の計算を見て行くことにしましょう。