2006-11-13 円積問題 数学・代数 さて、前回 が超越数であることを証明しました。この事実から、「与えられた円と同じ面積の正方形を作図すること」という作図問題の不可能性が証明できます。 与えられた円の半径は、仮に 1 であるとして問題ありません。すると、与えられた円の面積はちょうど です。 これと同じ面積の正方形を作図するためには、 が作図できれば良いことになるのですが、体の拡大 は、中間体である が前回の話から の超越拡大となるため、元の拡大も超越拡大です。従って作図不可能なことが分かります。