決着・1 + 1/2 + … + 1/m

決着がつきました。しかも Chebychev の定理なんか必要なかった orz
a=1+\frac12+\cdots+\frac1m(m\geq 2) … (*)
とおく。以下、a が自然数であるとして矛盾を導く。
n=2^k\leq m となる最大の n=2^k を取り、
b=1\cdot 3\cdot\cdots\cdot(2[\frac{m+1}{2}]-1)
(すなわち b は m 以下の奇数全ての積)
とおいて、(*) の両辺に 2^{k-1}b を掛ける。このとき左辺はもちろん自然数である。ここで右辺を見ると \frac1n 以外の項は
\frac{1}{2^i l} (0\leq i<k, l は m 以下の奇数)
の形をしているから、2^{k-1}b を掛ければ自然数となる。ところが
\frac{2^{k-1}b}{n}=\frac{b}{2}
自然数でないから、右辺に 2^{k-1}b を掛けたものは自然数にならないので矛盾。故に
1+\frac12+\cdots+\frac1m(m\geq 2)
自然数ではない。