負の数

中学になると「負の数」というものを教わります。0 より小さい数、というのは一見不思議なように思えますが、0 を中心として左と右を区別しているようなもので、それほど特別なものではありません。
しかし、負の数が受け入れられるまでには紆余曲折がありました。特にヨーロッパ諸国では、なかなか負の数が認められず、ガウスの苦心によってようやく受け入れられた経緯もあります。
ところが、中国ではそのとき既に「負の数」の概念があり、数字を赤い文字で書くことによってそれを表していたといいます。*1
先日の「円周率」もそうですが、こんなところでもやはり中国は進んでいたようです。

*1:私達は「赤字」という言葉を良く使いますが、この言葉はこの事実が語源になっています。